【等比数列】等比数列とは 一般項、和の公式、計算方法

数列

等比数列の公式ってなんだっけ、、、?

計算方法は?

という方のための記事です。

ポイント

この記事を読むことで、「等比数列とは」「等比数列の一般項」「等比数列の和の公式」「等比数列の計算方法」が理解できます。

数列に関しての記事は以下の記事を参考にしてください。

等比数列とは

等比数列とは

初めの数にある一定の数をかけ続けていった数列

のことです。

例えば、

$$1,3,9,27,81,243,\cdots$$

これは、初めの数が1に3をかけ続けていった数列です。

初めの数を「初項」、かけた数を「公比」と言います。

この数列は「初項1、公比3の等比数列」ということができます。

等比数列の一般項(公式)

等比数列の一般項は以下の通りです。

等比数列の一般項

初項a、公比rの等比数列の一般項\(a_n\)は

$$a_n=ar^{n-1}$$

等比数列の一般項の意味

等比数列は

$$a_1=a$$

$$a_2=a\times \underbrace{r}_{1個}$$

$$a_3=a\times \underbrace{r\times r}_{2個}$$

$$a_4=a\times \underbrace{r\times r\times r}_{3個}$$

初項のaに(n-1)個の公比rをかければよいので

$$a_n=a\times \underbrace{r\times r\times r\times \cdots \times r}_{n-1個}=ar^{n-1}$$

となります。

等比数列の一般項を求める問題

問題

公比が2、第4項が24である等比数列の一般項\(a_n\)を求めよ。

解答

$$a_n=a\times 2^{n-1}$$

と表せる。\(a_4=24\)より

$$a_4=a\times 2^3=24$$

$$a=3$$

したがって

$$a_n=3\cdot2^{n-1}$$

等比数列の和(公式)

等比数列の初項からn項までの和は公式があります。

確認しましょう。

等比数列の和(公式)

初項a、公比rの等比数列の初項から第n項までの和を\(s_n\)とすると

$$S_n=\frac{a(r^n-1)}{r-1}=\frac{a(1-r^n)}{1-r}$$

等比数列の和(公式)導出

等比数列の和の公式は導出過程も重要なのでみていきましょう。

等比数列の和(公式)導出

$$a+ar^1+ar^2+ar^3+\cdots+ar^{n-1}$$

これは初項a、公比r、項数nの等差数列の和

$$S_n=a+ar^1+ar^2+ar^3+\cdots+ar^{n-1}$$

として

\begin{array}{c|cc} & S_n &=&a+&ar+ar^2+ar^3+\cdots+ar^{n-1}& \\ – & rS_n &=&&ar+ar^2+ar^3+\cdots+ar^{n-1}&+ar^{n}\\ \hline&S_n(1-r)&=&a&&-ar^{n} \end{array}

$$(1-r)S_n=a(1-r^{n})$$

よって

$$S_n=\frac{a(1-r^n)}{1-r}$$

等比数列の和 公式を使う際のポイント

等比数列は、初項、公比、項数の3つの要素を整理することが大切です。

簡単な表を作成することでミスを減らすことができます。

\begin{array}{c|c|c} a & r & n \\ \hline (初項) & (公比) &(項数) \end{array}

このような表を作って、3つの要素を整理します。

等比数列の和を求める問題

問題

(1) 初項5、公比3、項数nの等比数列の和\(S_n\)を求めよ。

(2) 第3項が12、第6項が−96である公比が実数である等比数列の初項から5項までの和を求めよ。

解答

(1) \begin{array}{c|c|c} a & r & n \\ \hline 6 & 3 &n \end{array}

等比数列の和の公式から

$$S_n=\frac{6(3^n-1)}{3-1}$$

$$S_n=\frac{6(3^n-1)}{2}$$

$$S_n=3(3^n-1)$$

$$S_n=3^{n+1}-3$$

(2)

\(a_3=12,a_6=-96\)より

$$a_3=a\times r^2=12$$

$$a_6=a\times r^5=-96$$

$$\frac{a_6}{a_3}=\frac{a\times r^5}{a\times r^2}=\frac{-96}{12}$$

$$ r^3=-8$$

$$r=-2$$

よって

$$a=3$$

\begin{array}{c|c|c} a & r & n \\ \hline 3 & -2 &5 \end{array}

$$S_5=\frac{3\{1-(-2)^5\}}{1-(-2)}$$

$$S_5=\frac{3\{1-(-32)\}}{3}$$

$$S_5=33$$

まとめ:等比数列

等比数列についてのまとめは以下の通りです。

等比数列の一般項

$$a_n=ar^{n-1}$$

等比数列の和の公式

$$S_n=\frac{a(r^n-1)}{r-1}=\frac{a(1-r^n)}{1-r}$$

以上等比数列解説でした。

数列については以下の記事を参考にしていください。

数列の基本抑えて、数列マスター目指しましょう!

少しでも参考になれば幸いです。

それではまた!

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