今回は、円の接線の公式について解説したいと思います。

円の中心が、原点のとき、原点からズレたとき、どちらも解説します。
それではみていきましょう。
公式
公式を確認します。
まずは、円の中心が原点のときです。
中心原点、半径rの円
x2+y2=r2
周上の点(○,△)における接線は
○x+△y=r2

続いて、円の中心が原点からズレたときです。
中心(a,b)、半径rの円
(x−a)2+(y−b)2=r2
周上の点(○,△)における接線は
(○−a)(x−a)+(△−b)(x−b)=r2

例題
例題を通じて、公式の使い方を確認しましょう。
x2+y2=25
上の点、(3、4)における接線の方程式を求める
x→3、y→4に変えればよい
接線の方程式は
3x+4y=25
(x−2)2+(y−3)2=25
上の点、(5、7)における接線の方程式を求める
x−2→5−2=3、y−3→7−3=4に変えればよい
接線の方程式は
3(x−2)+4(y−3)=25
3x+4y=43
公式証明
円の接線の公式を証明します。
次の公式を示します。
中心(a,b)、半径rの円
(x−a)2+(y−b)2=r2
周上の点(X,Y)における接線は
(X−a)(x−a)+(Y−b)(x−b)=r2⋯※
(※の直線と円の中心(a,b)までの距離)=(半径r)を示す。
※⋯(X−a)x+(Y−b)y−aX+a2−bY+b2−r2=0
この直線と円の中心(a,b)までの距離dは
d=|(X−a)a+(Y−b)b−aX+a2−bY+b2−r2|√(X−a)2+(Y−b)2
=|aX−a2+bY−b2−aX+a2−bY+b2−r2|√(X−a)2+(Y−b)2
=|−r2|√(X−a)2+(Y−b)2
ここで(X−a)2+(Y−b)2=r2より
d=|−r2|√r2
半径r>0より
d=r2r
d=r
直線と中心の距離が半径と等しいので、
※の直線は、接線となる。
(証明終)
以上で証明終わりです。
まとめ
以下の2パターンの公式を確認
中心原点の円の接線→周上の点がわかっていればすぐに求められる
中心原点からズレた円の接線→周上の点がわかっていればすぐに求められる

円の接線の公式使いこなせるといいと思います。
少しでも勉強の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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