今回は、不定方程式の解き方の基本を解説します。

不定方程式ってなんかごちゃごちゃしていてよく分からないんだよな、、、。
という方のために、基本的な解き方から、瞬時に答えを求められる方法まで例題を通じて解説します。

それではみていきましょう。
例題1(基本)
問題
不定方程式
3x+4y=1⋯①
の全ての整数解を求めよ。
適当にx,yに整数を当てはめていくと、
(−1,1)(3,−2)
などが解になることはわかります。
よくある解法
不定方程式の1組の整数解は(−1,1)であるので
①にx=-1,y=1を代入して
3×(−1)+4×1=1⋯②
①ー②をすると
3×x+4×y=1−3×(−1)+4×1=13×{x−(−1)}+4×(y−1)=0
よって
3(x+1)=−4(y−1)
3(x+1)=4(1−y)
ここで、3と4は互いに素な整数であるので、
kを整数として
x+1=4k,1−y=3k
x=4k−1,y=−3k+1
グラフを利用して理解する
以下の考え方で瞬時に答えを出すことができます。
3x+4y=1
y=−34x+14
なので、傾き−34の直線

傾きが−34なので、右に4進んで、3下がる。
つまり整数解は
x軸方向には4ごとに、y軸方向には−3ごとに現れる。
よって
x=4k+○,y=−3k+△
と表すことができる。
ここで一つの整数解は(-1,1)であるので、○,△に-1,1を当てはめて
x=4k−1,y=−3k+1
を求めることができる。
この解き方は、記述としては不十分ですが、素早く解を求める際には有効な考え方だと思います。ほとんど暗算で答えを導くことができます。
例題2(数字が大きくて一つの解が見つけにくい場合)
92x+197y=1
の全ての整数解を求めよ。

係数が大きくて、整数解見つけるのが難しいですね
一つの整数解がぱっと見でわからないときは以下のように求めることができます。
1つの整数解の求め方
92x+197y=1
197yを92の倍数となるよう184yと13yに分ける
92x+184y+13y=1
92(x+2y)⏟1+13y⏟−7=1
x+2y=1,y=−7
x=15,y=−7
(15,−7)
が一つの整数解と分かる
それではこのまま不定方程式解いてみましょう。
y=−92197x+1197
よって傾きは−92197
したがって
x=197k+○,y=−92k+△
と表せる。一つの整数解は
(15,−7)
なので
x=197k+15,y=−92k−7
例題3(=1以外の場合)
115x+366y=3
の全ての整数解を求めよ。

「=1」以外のパターンも一つの整数解求めることができます。
とりあえず
115x+366y=1
の一つの整数解を見つける
366yを115の倍数となるように345yと21yに分ける
115x+345y+21y=1
115(x+3y)+21y=1
少し試してみると
x+3y=−2,y=11
と分かるので
x=−35,y=11
115x+366y=1
の一つの整数解は(-35,11)なので
115x+366y=3
の一つの整数解はそれぞれ3倍して
(−105,33)
115x+366y=3
y=−115366x+3366
傾きは−155366
x=366k+○,y=−155k+△
と表せる。一つの整数解は
(−105,33)
なので
x=366k−105,y=−155k+33
まとめ
・不定方程式は、まず一つの整数解を求める
・互いに素を使って、全ての整数解を求めることができる
・グラフをイメージすることで、瞬時に答えの形がわかる
・一つの整数解は工夫することで見つけやすくなる
互いに素については以下の記事を参考にしてください。
以上、不定方程式の解説でした。定期テストでは頻出の問題です。また、センター試験でも同様の出題がされています。ぜひマスターしてください。

少しでも参考になれば幸いです。
コメント