素数は無限にあるって聞いたけど、本当、、、?
こんな人のための記事です。
この記事を意読むと「素数が無限にある」ということを自信を持って言えるようになります。
そもそも素数とは
そもそも素数ってなんだっけ?
という方。大丈夫です。丁寧に確認していきましょう。
素数の定義
素数の定義です。
約数がないということで、1とその数以外で割り切ることができない数字です。
具体的にいうと
$$2,3,5,7,11,13,17,19,23,\cdots$$
などです。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
100までの素数
100までの素数を確認すると次の通りです。\(\require{cancel}\)
\begin{array}{ccc}&\boxed{2}&\boxed{3}&\cancel{4}&\boxed{5}&\cancel{6}&\boxed{7}&\cancel{8}&\cancel{9}&\cancel{10}&& \\ \boxed{11}&\cancel{12}&\boxed{13}&\cancel{14}&\cancel{15}&\cancel{16}&\boxed{17}&\cancel{18}&\boxed{19}&\cancel{20}\\\cancel{21}&\cancel{22}&\boxed{23}&\cancel{24}&\cancel{25}&\cancel{26}&\cancel{27}&\cancel{28}&\boxed{29}&30\\\boxed{31}&\cancel{32}&\cancel{33}&\cancel{34}&\cancel{35}&\cancel{36}&\boxed{37}&\cancel{38}&\cancel{39}&\cancel{40} \\\boxed{41}&\cancel{42}&\boxed{43}&\cancel{44}&\cancel{45}&\cancel{46}&\boxed{47}&\cancel{48}&\cancel{49}&\cancel{50}\\\cancel{51}&\cancel{52}&\boxed{53}&\cancel{54}&\cancel{55}&\cancel{56}&\cancel{57}&\cancel{58}&\boxed{59}&\cancel{60}\\\boxed{61}&\cancel{62}&\cancel{63}&\cancel{64}&\cancel{65}&\cancel{66}&\boxed{67}&\cancel{68}&\cancel{69}&\cancel{70}\\\boxed{71}&\cancel{72}&\boxed{73}&\cancel{74}&\cancel{75}&\cancel{76}&\cancel{77}&\cancel{78}&\boxed{79}&\cancel{80}\\\cancel{81}&\cancel{82}&\boxed{83}&\cancel{84}&\cancel{85}&\cancel{86}&\cancel{87}&\cancel{88}&\boxed{89}&\cancel{90}\\\cancel{91}&\cancel{92}&\cancel{93}&\cancel{94}&\cancel{95}&\cancel{96}&\boxed{97}&\cancel{98}&\cancel{99}&\cancel{100}\end{array}
この後も、素数は続いていきます。
それでは、素数はどこまで続いていくんでしょう。
それが今回のテーマです。
素数は無限にある
「素数は有限個」なのでしょうか。それとも「素数は無限に存在する」のでしょうか。
まず、結論から言いましょう。
です。素数は、無限に続いていくわけです。
いきなりそんなこと断言されても、、、
そう思いますよね。
数学の面白いところはこれを証明できるところです。
それでは証明をしていきたいと思います。
素数が無限にあることの証明
今回は背理法を使った証明を紹介します。
ユークリッドが発見した証明方法と言われています。
素数が有限個であると仮定する
最大の素数をpとする
2からpまでの素数の積をNとすると
$$N=2\times 3\times 5\times 7\times \cdots \times p$$
となる
ここで、N+1を考えると、
2からpまでの全ての素数で割っても1余る
N+1は全ての素数で割り切れないので、N+1も素数である
これは最大の素数がpであることと矛盾する
つまり、素数は無限に存在する
(証明終)
今回の証明は背理法を利用しています。
背理法を使った証明ってよく出てくるなー、、、。
という方は以下の記事を参考にしてください。背理法を用いた有名な証明です。
素数の規則性は未だ解明されていない
素数が「無限に存在する」ことがわかりました。
しかし、素数の謎はまだまだ解明されていないことが多くあります。
例えば、「素数が出現する規則性」に関しては数々の数学者が挑戦していますが、解明されていません。「素数を数式で表す」ということには成功してないということです。
素数は謎の多い数ですね、、、
まとめ:素数が無限にあることの証明
・素数は無限にある
・背理法を利用することで証明することができる
・「素数を有限個としたとき、その素数を使って新たな素数を作ることができる。それは矛盾。」だから「素数は無限にある」というもの
素数が無限に続くこと証明しました。
背理法を使った面白い証明だと思います。
素数は不思議な数で、「無限に続く数である」ことは分かっているが、その規則性など解明されていません。
今後も「素数」についても考えていくのも面白いですね。それではまた。
コメント