【三平方の定理】直角三角形は素数でない辺がある【背理法 練習②】

整数

背理法を使った証明の練習問題を体験しておきたいな。

という人のために記事です。

今回の記事は前回「直角三角形は、少なくとも1辺は偶数である」の続きです。まだ読んでいない場合はこちらを先にお読みください。

今回は「直角三角形は素数でない辺を持つ」ことを示していきます。

素数って何だっけ、、、?

という方はこの記事を参考にしてください

今回のポイントは以下の通り。

この記事を読むことで

「三平方の定理や素数の性質の確認」

「背理法を使った証明を体験」

するとができます。

それでは見ていきましょう。

直角三角形は素数でない辺がある

方針

今回「背理法」を使って証明します。

方針

①「直角三角形の辺は全て素数である」ことを仮定

②「直角三角形は少なくとも1辺は偶数である」ので1辺は「2」であることが確定する

③ 三平方の定理などで立式し、仮定を満たす整数を求めていく中で矛盾を導く

④「直角三角形は素数でない辺がある」ことを示す

証明

示すこと

直角三角形の3辺が整数であるとすると、素数でない辺がある

証明

直角三角形の3辺を\(a,b,c\ (a≤b<c)\)とする(a,b,cは正の整数)

三平方の定理より

$$a^2+b^2=c^2$$

a,b,cは全て素数であると仮定する

前回の記事より(※補足1)

直角三角形は少なくとも1辺は偶数であることから

素数の中で偶数であるのは「2」、またこれは最小の素数であるので

a=2としてよい

$$4+b^2=c^2$$

$$(c+b)(c-b)=4$$

\(c+b>c-b>0\)より

$$c+b=4,c-b=1$$

$$c=\frac{5}{2},b=\frac{3}{2}$$

これはb,cが素数であることと矛盾する

したがって

直角三角形の3辺が整数であるとすると、素数でない辺がある

補足

前回の記事で証明しています

まとめ

今回は、「背理法」の練習として

「直角三角形は素数ではない辺を持つ」

を証明していきました。

背理法は、様々な証明で活躍する大切な考え方なのでぜひマスターしていきましょう。

それでは今回はここまでです。

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