【整数】2進法、2進数 〜位取りが全て〜 【分かりやすく解説】

整数

2進法ってなに、、、?

という方に向けた記事です。2進法について分かりやすく解説したいと思います。

2進法とは

10進法とは

2進法を考える前に、使い慣れている10進法で確認して見ます。

10進法

位取りの基準を10として、10個の数字「0」「1」「2」、、、「8」「9」を用いて表す表し方

(このように表された数を10進数という)

10進数はいつも使っている表し方です。

例えば、5213 であれば、

\begin{array}{|c|c|c|} \hline 千の位 & 百の位 & 十の位 & 一の位 \\ \hline 5 & 2 & 1&3 \\ \hline \end{array}

千の束が5個、百の束が2個、十の束が1個、一の位が3個の数字ということですね。

2進法とは

それでは、2進法について見ていきましょう。

2進法

位取りの基準を2として、2個の数字「0」「1」を用いて実数を表す表し方

(このように表された数を2進数という)

例えば、\(10110_{(2)}\)のように表します。(2)は2進数で表されているということです。

\begin{array}{|c|c|c|} \hline 2^4の位& 2^3の位 & 2^2の位 & 2の位 & 1の位 \\ \hline 1 &0 & 1 & 1&0 \\ \hline \end{array}

これは、\(2^4\)が1個、\(2^3\)が0個、\(2^2\)が1個、\(2\)が1個、\(1\)が0個の数です。

10進数で表すと\(16+4+2=22\)です。

数の表し方は10進法だけではない

私たちが一番慣れ親しんでいるのは、10進法の表し方です。しかし実は、いろいろな表し方もしています。

例えば、時間です。

時間は、60分で1時間です。これは、60進法です。

24時間で、1日。これは、24進法です。

12個集まる1ダースと言います。これは、12進法です。

私たちは、その場に合わせて便利な数の表し方をしているわけです。

なぜ10進法が一番使われるのか

一番多く使うのは、間違いなく10進法です。人類にとって一番便利なのは、10進法というわけです。それはなぜでしょう。

この答えは、人間の指の数が合わせて10本だからと言われています。

10個集まったら繰り上げるという表し方が、10本指の人間にとって数えやすかったのでしょう。

もしかしたら6本指の宇宙人がいれば、6進法を採用しているかもしれません。

コンピュータは2進法

2進法はどんな時に便利でしょう。

コンピュータは2進法を使用しています。スイッチのオン、オフと「1」「0」を対応させて数字を表しているからです。

2進法を10進法に

2進法で表された数を10進法で表す方法を見ていきましょう。

例1

\(11011_{(2)}\)を10進法で表してみましょう。

まず、位取りをしていきます。

位は2進法なので、1から始めて2倍2倍していきます

1のところの位を足し合わせます。

$$16+8+2+1=27$$

\begin{array}{c|c|c} 16& 8&4& 2& 1 \\ \hline 1&1 & 0 &1&1\\ \end{array}

\begin{array}{c|c|c} \color{blue}{16}& \color{blue}{8}&4& \color{blue}{2}& \color{blue}{1} \\ \hline \color{blue}{1} &\color{blue}{1} & 0 &\color{blue}{1}&\color{blue}{1} \\ \end{array}

例2

\(111111_{(2)}\)を10進法で表してみましょう。

まず、位取りをしていきます。

1のところの位を足し合わせます。

$$64+32+16+8+4+2+1=127$$

\begin{array}{c|c|c} \color{blue}{64}&\color{blue}{32}&\color{blue}{16}& \color{blue}{8}&\color{blue}{4}& \color{blue}{2}& \color{blue}{1} \\ \hline \color{blue}{1} &\color{blue}{1} & \color{blue}{1}&\color{blue}{1}&\color{blue}{1} &\color{blue}{1}&\color{blue}{1} \\ \end{array}

○進法を10進法に

以上のことを使えば、2進数以外のものも10進数に直すことがきます。

3進法で表されたものを10進法で表します。

例3

\(11021_{(3)}\)を10進法で表してみましょう。

まず、位取りをしていきます。

1のところの位を足し合わせます。

$$81+27+3\times2+1=115$$

\begin{array}{c|c|c} \color{blue}{81}& \color{blue}{27}&9& \color{blue}{3}& \color{blue}{1} \\ \hline \color{blue}{1}&\color{blue}{1}&0 &\color{blue}{2}&\color{blue}{1} \\ \end{array}

他の○進法であっても同様に行えば、10進法に変換することができます。

とにかく位取りを正確に行うことが重要です。

位取りが重要

10進法を2進法に

次に10進法を2進法に変換する方法を見ていきましょう。

例4

10進法で表された13を2進法で表してみましょう。

これもまず、位取りをしていきます。

13を表すので、最高位は8で十分です。

8、4、2、1のいずれかを足し合わせて13を作ります。

高位から考えるのがポイントです。

8を1個、4を1個、1を1個でちょうど13です。これを表に書き入れます。

$$1101_{(2)}$$

と変換できます。

\begin{array}{c|c|c} 8&4& 2& 1 \\ \hline & & &\\ \end{array}

\begin{array}{c|c|c} \color{blue}{8}&\color{blue}{4}&2& \color{blue}{1} \\ \hline \color{blue}{1}&\color{blue}{1}&0&\color{blue}{1}\\ \end{array}

例4 別の方法

別の方法も紹介します。

図のように13を2でわり商を下に、余りを右側に書き入れます。

さらに商を2で割るということをを繰り返します。

下から図のように読み取って、

$$\color{blue}{1101}_{(2)}$$

と変換できます。

\begin{array}{c|cc} 2&13 \\ \hline &6&\cdots1 \\ \end{array}

\begin{array}{c|cc} 2&13 \\ \hline 2&6&\cdots1\\ \hline 2&3&\cdots0\\\hline&1&\cdots1 \end{array}

\begin{array}{c|cc} 2&13 \\ \hline 2&6&\cdots\color{blue}{1↑}\\ \hline 2&3&\cdots\color{blue}{0↑}\\\hline&\color{blue}{1→}&\cdots\color{blue}{1↑} \end{array}

どちらの方法でも、解くことができます。

引き続き例題を見てみましょう。

例5

10進法で表された82を2進法で表してみましょう。

これもまず、位取りをしていきます。

82を表すので、最高位は64で十分です。

64を1個、16を1個、2を1個でちょうど82です。これを表に書き入れます。

$$1010010_{(2)}$$

と変換できます。

\begin{array}{c|c|c} 64&32&16&8&4& 2& 1 \\ \hline & & &\\ \end{array}

\begin{array}{c|c|c} \color{blue}{64}& 32&\color{blue}{16}&8&4&\color{blue}{2}&1\\ \hline \color{blue}{1}&0&\color{blue}{1}&0&0&\color{blue}{1}&0\\ \end{array}

10進法を○進法に

これは、2進法への変換以外も行うことができます。

3進法への変換を例に見てみましょう。

例5

10進法で表された35を2進法で表してみましょう。

これもまず、位取りをしていきます。

35を表すので、最高位は27で十分です。

27を1個、3を2個、1を2個でちょうど35です。これを表に書き入れます。

$$1021_{(3)}$$

と変換できます。

\begin{array}{c|c|c} 27&9&3& 1 \\ \hline & & &\\ \end{array}

\begin{array}{c|c|c} \color{blue}{27}& 9&\color{blue}{3}&\color{blue}{1}\\ \hline \color{blue}{1}&0&\color{blue}{2}&\color{blue}{2}\\ \end{array}

他の○進数に対しても同様に変換することができます。

ここでも、位取りが大切ですね。

位取りが重要

まとめ

  • 数の表し方には、10進法の他にも2進法や3進法など様々な表し方がある
  • 普段の生活では、10進法を主に使用している
  • 2進法や3新法などから、10進法への変換は位取りが重要
  • 10進法から、2進法や3進法などへの変換も位取りが重要

位取りを適切に行えば、変換は簡単にできます。ぜひ楽しんで色々な表し方を体験してみてください。

以上で解説を終わります。

この記事が、みなさんの参考になれば幸いです。

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