今回は線形計画法について!
入試では、頻出問題の線形計画法について例題を通じて解説します。
それでは、早速みていきましょう。
問題
例題
不等式\(4x-3y≤0,x^2+y^2≤25\)を同時に満たす\(x,y\)について、\(y-x\)のとり得る値の最大値、最小値を求めよ。
解説
まず、領域を図示することから始めます。
\(x^2+y^2≤25\)は中心(0,0)、半径5の円の内部
\(4x-3y≤0\)は、\(y≥\frac{4}{3}x\)なので、傾き\(\frac{4}{3}\)、切片0の直線の上側
(共に境界を含む)
\(y-x=k\)とおく。
\(y=x+k\)…①と表せる。これは傾き1、切片kの直線。
①と領域が共有点を持つ時を考えれば良い。
kの最大値、最小値を考えるということは、
共有点を持っている状態で、
切片が最大となるとき、最小となるときを考えれば良い。
切片が最大となるのは、
図のように円に接している状態である。
つまり(直線①と円の中心の距離)=(円の半径)
とすれば良いので、
$$\frac{|k|}{\sqrt{1+1}}=5$$
$$|k|=5\sqrt{2}$$
$$k=5\sqrt{2}$$
次に切片が最小となるのは
(−3、ー4)を通る時である。
①に(−3、ー4)を代入して、
$$k=-4+3=-1$$
以上より、
最大値$$5\sqrt{2}$$
最小値$$-1$$
以上、線形計画法について例題を通じて解説しました。
少しでもみなさんの役に立っていれば嬉しいです。
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